「屋根や外壁の塗装を考えているのだけれど、ウレタン塗装っていいのかな?」
「ウレタン塗装の特徴、メリットやデメリットについて知りたい!」
「シリコン塗装やフッ素塗装と比べてどうなの?」
この記事では、そのような疑問や悩みを解決できる内容になっています。
最後まで、この記事を読んでいただくと、
・ウレタン塗装に利用されるウレタン塗料とはなにか?
・ウレタン塗装のメリット、デメリット
・シリコン塗装やフッ素塗装との違い
が理解できます。
屋根や外壁リフォームなどをお考えの方にとっては、参考になる内容かと思いますので、ぜひ最後までお読みください。
メリットは多くありますが、汚れが付着しやすかったり、耐久年数が短かったりすることから、価格が安いからという理由だけでウレタン塗装を選ぶのはおすすめできません。
長期的に見ると、価格が高くても、耐久年数が長いシリコン塗装やフッ素塗装の方が、トータルコストが安くなることも多いからです。
この記事を参考に、メリットとデメリットのバランスをしっかりと考えて、塗料を選ぶようにしましょう。
ウレタン塗装の特徴
まずは、ウレタン塗装とは何なのか、そしてウレタン塗装の特徴について、詳しく解説をしていきます。
ウレタン塗装に利用されるウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とし、主に木材や金属などの表面を保護し、美しく仕上げるために使用されます。
ウレタン塗料は素材の柔らかさと光沢が特徴で、複雑なデザインの外壁材や曲面にもしっかりと伸びて密着します。
ウレタン塗料はセメント系やシリコン系の塗料と比べて1㎡あたりの塗装費用が安い反面、 同じ条件での耐久性においては劣るため、塗装にかかる価格を重視したい方に選ばれています。
ウレタン塗料の種類
水性と油性の2種類があり、それぞれ異なる特性と用途を持っています。
水性と油性のウレタン塗料
水性ウレタン塗料は、低臭気で環境に優しい特徴があります。乾燥時間が速く、取り扱いが簡単なためDIYにも適しています。
一方、油性ウレタン塗料は、耐久性と耐候性に優れており、特に屋外の塗装に使用されています。仕上がりが美しく、プロの塗装業者によく使用されます。
1型液と2型液のウレタン塗料
1液型ウレタン塗料は、単一の缶でそのまま使用できる手軽さが特徴です。乾燥が速く、少量の塗装作業に向いています。
2液型ウレタン塗料は、使用前に硬化剤を混合する必要がありますが、高い耐久性と強度があります。
ウレタン系の塗装の相場は1㎡あたり1500円から2500円
ウレタン系の塗装は、手頃な価格でありながら耐久性と柔軟性に優れているため、多くの住宅や商業施設で広く使用されています。
ウレタン塗料の相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 相場(1㎡あたり) |
ウレタン系 | 1,500円~2,500円 |
比較的安価であり、乾燥時間も早いため、短期間での施工が可能です。また、柔軟性が高く、衝撃や摩擦にも強い特性があります。これにより、頻繁なメンテナンスをする必要がなくなり、コストパフォーマンスに優れています。
フッ素系塗料やシリコン系塗料の相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 相場(1㎡あたり) |
シリコン系 | 2,200円~3,000円 |
フッ素系 | 3,000円~4,500円 |
ウレタン系塗料の耐久性は5~10年
ウレタン塗装は、耐候性に比較的弱いのがデメリットです。紫外線に弱い特徴を持つため、屋根や外壁に塗装した場合、劣化しやすくなります。そのため、屋根や外壁によく利用されるシリコン塗料やフッ素塗料に比べて耐久性が短く、耐久年数は5~10年程度です。
ウレタン塗料の価格は比較的安価であるため、コストを抑えたい場合に選ばれることが多いですが、防水性が劣るため、汚れが付着しやすいという欠点もあります。
塗料の種類 | 耐用年数 |
ウレタン塗料 | 約5~10年 |
シリコン塗料 | 約10~15年 |
フッ素塗料 | 約15~20年 |
長期に渡って綺麗な外壁を保とうとする場合には、塗り替えが必要となるため、トータルコストを考慮すると、他のシリコン塗料やフッ素塗料を検討することもおすすめです。
ウレタン塗装が使用されている場所
ウレタン塗装は、木材製品、家具、建材、自動車、船舶、機械部品など、さまざまな用途に使用されています。
かつては、屋外での使用も多くされており、一定の耐久性が求められる建築物の外壁に適しているとされていました。
しかしながら、ウレタン塗装よりも耐久性に優れたシリコン塗装が登場したことで、ウレタン塗装が外壁などに選ばれることは少なくなっています。