「ベランダ塗装の方法や工程について知りたい!」
「ベランダ塗装って、どのタイミングで行えばいいの?」
「ベランダ塗装って、DIYでできるの?」
この記事は、このような疑問や悩みを解決できる内容になっています。
最後までこの記事を読んでいただけると、
・ベランダ塗装の方法と工程
・ベランダ塗装を行う目安
・ベランダ塗装がDIYで可能かどうか
が理解できます。
初心者にもわかりやすい言葉で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベランダ塗装の種類は?
ベランダ塗装は、2層構造になっています。
ベランダ下地の上に、防水層があり、その上にトップコートが重なっています。
それぞれの層の特徴を解説していきます。
トップコートの塗装
トップコートとは、表面部分の層です。
防水層を守るための層だと考えてください。
防水層は、雨水が建物の中に入ってくることを防ぐ層であり、その層を守るのがトップコートです。
防水層の塗装
防水層の塗装には、大きく分けて、
・FRP防水
・ウレタン防水
という2種類の塗装があります。
FRP防水塗装は、現在ベランダ塗装の主流となっている防水層の塗装です。
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、強度と軽さを兼ね備えた素材です。
塗装に長期間を要することもないのが特徴です。
ウレタン防水塗装は、塗りムラが起こりやすく、耐久性が比較的弱く、メンテナンス頻度が増えてしまう塗装です。
コストが安いのはメリットですので、コストを抑えて防水塗装をしたい人に選ばれることがあります。
ベランダ塗装の工事工程
ベランダ塗装の工事工程は、トップコートの塗装か、防水層の塗装かによって異なります。
また、防水層の塗装の種類によっても異なってきます。
それぞれ解説していきます。
トップコートの塗装の工程
トップコートの塗装の工程は、以下の通りです。
1.トップコートの洗浄
2.溶剤を拭き取る
3.プライマーを塗る(下塗り)
4.トップコートを塗る(上塗り)
プライマーという下塗り剤は、防水層とトップコートを密着させて剥がれにくくする役割を持っています。
トップコートは、多くの場合2回の重ね塗りが行われます。
FRP防水塗装の工程
FRP防水塗装の工程は、以下の通りです。
1.現在の防水層をすべて取り除く
2.プライマーを塗る
3.FRPの貼り付け
4.トップコート塗装
FRP塗装のトップコートには、アクリル系かウレタン系が使用されます。
ウレタン防水塗装の工程
ウレタン防水塗装の工程は、以下の通りです。
1.下地を洗い流す
2.プライマーを塗る
3.主剤を塗布する
4.トップコートを塗る
ベランダ塗装を行うタイミング
ここでは、ベランダ塗装を行うタイミングについて詳しく解説していきます。
ベランダ塗装の表面(トップコート)の剥がれ
ベランダ塗装の表面が剥がれてきたときには、塗装のやり直しが必要です。
最近の建物では、FRP防水塗装が行われていることが多いのですが、FRP防水塗装のトップコートにはポリエステル系の塗料が使用されます。
ポリエステル系の塗料は、比較的摩耗性などに優れた塗料ですが、紫外線などの影響を受けて剥がれてくることがあります。
トップコートの剥がれが確認できたときは、トップコート塗装のやり直しの時期となります。
防水層の膨れ
ベランダ表面にぷくっと気泡のようなものができた場合、それは防水層の膨れかもしれません。
防水層の膨れは、ひび割れなどの隙間から防水層の内側に水が入り込み、それが蒸発することによって引き起こされます。
放っておくと、防水層ごと剥がれてしまう原因となるため、発見次第専門の業者に相談してみましょう。
ベランダの底の雨染み
ベランダの底に雨染みができている場合、それはトップ層および防水層になんらかの劣化が見られているサインです。
大きな雨漏りに発展する場合もあるため、できるだけ早い対処が必要です。
ベランダ塗装はDIYでできる?
ベランダ塗装は、トップコートであればDIY可能、防水層の塗装は難しい、と考えてよいでしょう。
トップコート塗装をDIYで行うことで、費用が安く抑えられるので、DIYに自信がある方は挑戦してみてもよいかもしれません。
しかし、施工技術によっては、塗料の機能を最大限まで発揮させることが難しかったり、塗装を行ってすぐに剥がれてくることもあります。
結果的に、はじめから業者に依頼した方が安くついたということにもなりかねないことにも注意が必要です。
ベランダ塗装の料金相場
ベランダ塗装の相場は、トップコートの塗装の場合10〜20万円、防水層も塗り替える場合20〜30万円となっています。
業者によって、料金に幅があるため、複数業者から見積もりを取るようにしましょう。